ビジネスホンの入れ替えの時に気を付けること(工事編)

今回はビジネスホンを入れ替えるの時(リプレース時)の工事の際に気を付けてほしいことを書いていきます💡

工事の時にといっても、見積もりの段階で確認しておかないとトラブルになる可能性もありますので、入れ替えを検討されている方は見ていただいたほうが間違いないと思います。

また、ここを知っておくことで値引き交渉にも生かせる可能性があります

◇配線は引き直さない?

私が以前、勤めていた通信会社でビジネスホンの入れ替えの際に基本的には配線の引き回しをしませんでした。

下記のイラストをご覧ください☆

ビジネスホンの配線は意外とシンプルで、主装置(交換機)からモジュラージャック(MJ)までを電話線で引き回し、そこから機ヒモと呼ばれる線でビジネスホンの裏に差すことによって使われます。

入れ替えるということは既にビジネスホンの配線はされているということになりますので、イラストでいう青い線の電話線と赤い線の機ヒモは引き直さないでも入れ替えが可能なんですね!

ビジネスホンの配線には2種類あり、スター配線とバス配線があるのですが、よっぽど昔のNTTの電話機でない限りはスター配線になっていると思います💡

ビジネスホンの工事費は台数によって金額が変わってきますが、あなたなら下記の場合どちらを選びますか?

  • A社・・・1台あたり7,000円
  • B社・・・1台あたり8,000円

1台あたり1,000円も違うので、例えば15台だと15,000円も変わってしまいます。
これだけを見ると、B社の工事は高いように思いますよね!

では、次のパターンです💡

  • A社・・・1台あたり7,000円(既存の線を使用)
  • B社・・・1台あたり8,000円(配線の引き回し有り)

A社は既存の線を使用しますので、つまり主装置をビジネスホンの差し替え+データ設定だけ行うことになります。

B社は全ての線を引き回し直しますから、かなりの労力が掛かることになります。
さらに配線の材料費も掛かってきますので、これだとB社のほうが安いんじゃないか?ということになりませんか?

古いビジネスホンを入れ替えた場合に線を引き直さないと、そこが原因で障害が起きる可能性が出てきます。
特に床の下を配線していたりすると、椅子などで踏んでしまってボロボロになってきている線とかがありますので、注意が必要です。

ここの部分は工事の部分なので、お客様もイメージしづらく、営業マン自体も気にする人が少ないので、会社によっても異なってくる部分にはなりますが、既存の線を使用することが多いように感じます。

『配線なんて、そうそうダメになるものでは無いから、そのままで良いよ』と思われる方もいらっしゃるかと思います。
確かに20年・30年も持つと言われていたりするので、そのまま使用できる場合が多いと思いますが、それなら『配線の引き直しはしなくて良いからもう少し安くして』と思いませんか?

基本的にビジネスホンの台数辺りの工事費は会社それぞれで決まっておりますが、新規取付けの時の工事費と入れ替えの時の工事費で金額を分けているところは、それほど多くありません。

つまり、新規で引いても既存の線を使っても工事代金は変わらないということです。
新しく引かないのに、同じ費用を取られてるのって、なんか納得しづらくないですか?

また、工事会社によってはフロアをまたぐ工事の際などに【別フロア配線】といって、別途費用を設定ているところがあります。
新しく引くのであれば、分かるのですが既存の線をしようするのに【別フロア配線】といって料金が掛かるのはおかしいですよね?

もちろん、工事当日に壁の中の配管を見てみたら線が劣化していたので、引き直しをしたほうが良いのでは?となれば、追加費用を掛けてでもやってもらったほうが良いとは思いますが、そのあたりは工事当日か下見をする工事会社なら、その時にどうするかを決めればいいのでは無いでしょうか?

◇最後に・・・

いかがだったでしょうか。
会社によってはトラブル防止の為に見積もりに【既存の線を使用します。】と書いてある会社もありますが、実際にはそれほど多くはありません。

安いからといって頼んだものの、1年くらいで配線が原因で障害になり費用が掛かってしまったら、結局高くついてしまいますので、抑えておいたほうが良いと思います💡

最近では、電話だけで対応をしている通信会社も多く、電話だけで契約まで行うケースも出てきています。
費用が安いところも多いのですが、安かろう悪かろうでは意味ないですからね。

もちろん、営業マンの力量によっては、安心できる営業マンもいるのかと思いますが、1度も現場を見ていない状態での工事というのは少なからずリスクも伴ってきますので、注意が必要になってくるかと思います。

それでは貴社の繁栄を心よりお祈り申し上げます☆

コメント